自然な陣痛と促進剤で起こす陣痛の違い

この記事では、自然におこった陣痛と、陣痛促進剤を使って人工的に誘発した陣痛ではどう違うのかを、実体験を元にご紹介したいと思います。

陣痛とは…

陣痛ってどんな痛み?長さや始まり、兆しは?対処法や改善策も-おむつのムーニー 公式 ユニ・チャーム
臨月になると、目の前に迫る出産が気になってソワソワドキドキ。中でも陣痛のことを考えると、不安が募るものです。そこで、助産師の徳岡敏子さんに、陣痛の強さや種類、兆し、乗り切り方などについて解説していただきました。

陣痛については上⇧を参考にしていただいて…

3パターン出産エピソードから違いを感じていただければと思います。

自然におこる陣痛~出産 体験談

陣痛は赤ちゃんが子宮から外に出ようとするときの収縮作用によって感じる痛みです。

子宮口の開き具合と比例して痛みが強くなっていきます。

私は1人目と2人目が自然にきた陣痛で出産しています。

1人目

病院が近いこともあり、上の図でいうと「分娩第Ⅱ期はじめ」まで自宅にいました。そこから約6時間後くらいに生まれているのですが、病室で待機している間も5~7分間隔で痛む状態。痛みレベルは下痢をしたときと似ていて、出したい衝動にかられるのですが「絶対にふんばらないで!」と言われるので、トイレ(小)したい時に便座に座ったタイミングで陣痛の波が来たときは地獄でした。 お尻から出てしまいそうなのに我慢しなければいけない苦痛…悶絶…

初産は痛みに体を慣れさせるためにゆっくり時間をかけて痛みのピークにもっていくのだと助産師さんから説明がありましたが、生まれる4時間前には痛みで吐き気に襲われるほど深夜にさしかかっていたので、横でウトウトしているパートナーに汚物をぶっかけてやろうかと思いました。

いよいよ出産の体制になるも、なかなか開かない子宮口に、助産師さんが指をつっこんでグリグリと押し広げます。瞬間的に身をよじるほどの衝撃!!!少し漏らした気がしました…それでも産道からなかなか前にすすめない赤ちゃんがこのままだと危険だということで「クリステレル胎児圧出法」により出産にいたりました。先生がみぞおちあたりに両手を重ね、心臓マッサージのような状態で下腹部に向かってグッと押し込むのですが、あまりの苦しさから声も出ず、瞬間的に赤ちゃんは出たものの放心状態でした。

2人目

経産婦は陣痛から出産までが早いとは聞いていましたが、初産と比べて陣痛のピークに達するまでが早いだけで、痛みに慣れていない状態でピークに持ち込まれるのは非常につらかった。目の前に火花が散っているようにチカチカしましたね…

朝方痛みで起き、すでに規則的だったので病院側も「すぐに用意してきてね」とのことで、起きてから3時間後にはもう痛みがピークで、産む体勢になっていたので体をよじるなと言われ…痛みも逃すことができずただ分娩台をバンバン叩くしかない状況(笑)

子宮口が全開になればもう出すのは簡単で、5いきみ位で出たような感覚でした。時間もかかっていないので、初産に比べれば体力は残っていましたね。

陣痛促進剤でおこす陣痛~出産 体験談

陣痛促進剤とは

点滴と錠剤があり、状況によって意思が判断し投与されます。

私の場合は3人目で予定日を4日すぎていて、胎児の推定体重が4000gを超えていたため促進剤の投与が決まりました。

自然に待つ陣痛とは全く違うお産になりましたのでご紹介します。

3人目

定期受診日で来院した時も全く赤ちゃんは降りてきていなかったので、その日に入院することが決まる。昼過ぎから1時間に1錠ずつ飲んでいたが、変化なし(上限6錠)「今日は(出産)ないかもね~」なんて助産師さんと話していたのですが、最後の1粒を飲んで数分後、運ばれてきた夕食を食べようと思った瞬間にお尻の下から突き上げるような痛みが走り、とっさに立ち上がるほど!!急に3分間隔で陣痛が始まりました。ナースコールをし手早く出産準備、分娩台に上がるも子宮口は2cm?!そんなうそでしょ!陣痛は1分間隔なのに!!!むりぃぃぃいいいいい!!!と叫びながら何分経ったやら…

そこへ登場したのがベテラン助産師。スッと子宮口に指をいれると、あれよあれよと全開に。まさにゴットハンド!!「いきんでいいよ~!」の一声で、拷問から解放されたのでした。

が、しかしなかなか出ない。頭がデカすぎる。完全に挟まってる感がすごい。最後は先生が私のひざをグッと股割りのように広げた勢いで出たのでした…

まとめ

自然な陣痛は少しづつ痛みが強くなるので時間はかかりますが、体を慣らしながらという感じです。

促進剤は急に強い痛みからはじまるので、時間は短いですが猛烈な痛みに気が狂いそうでした。

自然にしても促進剤にしても、微弱な陣痛で3日耐えた知人もおります。個人差がえげつない出産という大仕事。

パートナーの方は何もできないでしょうが、「ありがとう」の一言を忘れないでください。そして、歩くのもままならない産後の状態を理解していただき、自分のことくらいは自分でできるようにしておいてください。大人ですから。

二人で作った赤ちゃんを二人で育てましょう!