冷えを改善すると妊娠率が上がる?温活で妊娠体質に!

女性に多い冷え性(冷え症)

実は妊娠を希望する場合、冷えは大敵になります。

自覚していない人も多いので、冷え性とその対策を知って妊娠体質を目指しましょう!

冷え性、冷え症とは

冷え性(冷え症)は冬だけのものではありません。

季節関係なく、寒さや体の冷えを感じます。

検査をしても特に異常はなく、病名などが付かないのが西洋医学での「冷え性」。

冷えは万病のもとととらえているのが東洋医学での「冷え症」です。

こちらの記事では、東洋医学における「冷え症」について考えていきます。

冷え症による影響

体は自律神経によって体温がコントロールされています。

自律神経が乱れると体温調節がうまくできなくなり、体に不調が出てきます。

  • 免疫力の低下
  • 胃腸の不調
  • 生理不順
  • 不眠
  • 肩こり
  • 頭痛
  • 動脈硬化
  • 膀胱炎
  • 鼻炎
  • 子宮内膜症
  • 甲状腺機能低下症

上げだすとキリがありません…(参考記事:ヘルスケアラボ

冷え症セルフチェック

まず、自覚症状があるかないかです。

  • 寒いわけではないのに手足が冷たい
  • お風呂に入ってもすぐ手足が冷える
  • 布団に入っても手足が冷えて眠れない
  • 便秘や下痢になりやすい
  • 痩せにくい

これらの項目に当てはまると、冷え症だと言えます。

また、簡単なチェック方法として、おでこと手足の甲の表面温度を測ってみてください

3度以上の温度差があれば冷え症です。

冷え症には大きく4つのタイプに分けられますので、自分はどの項目が一番多いかチェックしてみましょう。

全身タイプ…常に冷えているので自覚がない人

□体温が低い

□季節関係なく冷えを感じる

□風邪をひきやすい

□年々食が細くなっている

□体力がない

□ストレスに弱い

□寒気を感じやすい

対策

全体的に体温の底上げが必要です。

適度に体を動かすことで、筋肉の量を維持しなければいけません。

なるべく歩いたり階段を使ったり、できることでいいので筋肉を使いましょう。

基礎代謝を上げるたんぱく質を意識して摂るのも必須です。

下半身タイプ…顔や手はほてりを感じる人

□足が冷たい

□上半身は汗をかきやすい

□1日で座っている時間がほとんど

□ふくらはぎがいつも冷たい

□顔がほてりやすい

対策

長時間座っている仕事など、改善できそうもない場合は数十分おきにでも立ち歩いたりふくらはぎを動かすことで血流が良くなり、冷え予防になります。

またお尻もストレッチでほぐしたり、お腹からお剃りまですっぽり覆うインナーを着用すると◎です。

末端タイプ…他人が触って冷たいと感じる人

□手足がいつも冷たい

□あまりご飯を食べない

□運動不足

□食事制限のダイエットをしている

□汗をかきにくい

□爪が割れやすい

対策

食事の量が少ないと、体の熱量が足りず手足の先の毛細血管の流れが悪くなります。

糖質は減らし過ぎず、運動すればダイエットも継続でき筋肉量も増やせて一石二鳥です。

また、手足が冷えているからと局所的に温めても不十分です。

お腹の中心には太い血管がたくさんあるので、おへそのまわりを温めるようにすると、温められた血液が広がっていくので、自然と末端の冷えも取れていきます。

内臓タイプ…隠れ冷え症に多い

□お腹をさわるとヒヤッとする

□いつも胃の調子が悪い

□冷えは特に感じない

□むくみやすい

□お腹にガスがたまりやすい

対策

自律神経のバランスが崩れていることが多いので、朝日航を浴びてと夜はお風呂に浸かるなどの生活リズムを整え、交感神経のスイッチを切り替えましょう。

内臓の内側から温めるためには、ダイレクトに温かい食事や飲み物を積極的に摂り、極力冷たいものは避ければ大丈夫です。

温活とは

温活は、体を温め基礎体温をあげることです。

冷え症は男女ともありますが、特に女性は筋肉量が少ないので代謝が悪くなりやすく、冷えやすい傾向にあります。

温かい食べ物・飲み物

寒い地域や冬に旬のものは体を温める食材です。また、発酵食品になることで温まるものもあります。色味は暖色の野菜が◎(トマトは暖色ですが夏野菜なのでNGです)調味料は塩味が良く、甘みはサトウキビ以外の未精製のものが温める作用があります。

炭水化物…玄米、そば、全粒粉パンなど
肉…牛肉、豚肉、鶏肉
魚介類…赤身魚・青魚(まぐろ、あじ、いわし、かに、えびなど)
野菜…タマネギ、カブ、カボチャ、生姜、自然薯、ニンニク、長ネギ、ニラなど
発酵食品…納豆、キムチ、チーズなど
調味料…味噌、醤油、黒酢、塩、唐辛子など
甘味…甜菜糖(ビートや砂糖大根)

飲み物は基本、常温より温かいものを。日本人は緑茶を飲みますが、原料が同じ紅茶の方が発酵した茶葉を使う分、温める作用があります。お酒は血流を良くしてくれますが、キンキンに冷えたビールは内臓を冷やします。赤ワインにするか、発酵させて作る日本酒の方がおすすめです。

紅茶、プーアル茶、カモミールティー、生姜湯、赤ワイン、ココア、日本酒、白湯

あったかアイテム

どのタイプも体の中心を温めるのはマストです!腹巻やカイロなどで。お腹周りを温めましょう。

また、レッグウォーマーやリストバンド、ネックウォーマーで3首(足首・手首・首)を温めるのも効果的。

筋トレ

先にも何度かでていますが、筋トレで筋肉の量を増やすことは基礎代謝を上げるのに有効な方法です。

ホルモンバランスも整い、生活習慣病の予防にもなるのでいいことしかありません。

筋肉の量が多いお尻のトレーニングがおすすめですよ。

お風呂

お腹のあたりから38℃~40℃のぬるめのお湯にゆっくり浸かると、血行がよくなりリラックス効果もあって副交感神経が働いてくれやすくなります。

マッサージ

体をなでるような強さでさするだけでも血行はよくなります。

指先は肩こりやだるさが取れますし、足指をもんだり、足首をさすってあげるとじんわり温まって熱器もよくなります。

体温と妊娠率の関係

ここまで温活について話してきましたが、なぜ体温が上がると妊娠に結びつくのでしょうか?

理由は、卵巣機能の向上です。

冷えると卵子を育てる卵巣のまわりの血流が悪くなり、卵子の発育に影響があります。

また、子宮が冷えてしまうと、着床する時に必要な血液のベッドの厚みが不十分となり、受精卵が着床しにくくなります。

体温が上昇することで、卵巣機能、免疫機能と妊娠に必要な機能の向上が期待できるんです。

特に東洋医学では、基礎体温の低温期の理想は36.5℃としています。

高温期は37℃前後です。

質のいい卵子を育て、子宮内の状態をよくすることで妊娠の可能性はあがるはずです。

まとめ

いかがでしたか?

冷えや病気、タイプ別の対策をご紹介してきましたが、冷え症は女性だけのものではありません。

男性でも冷え症の方はいらっしゃいますし、妊活を2人ですすめる以上は食事の面などでも理解し合うことが大切です。

妊活についてパートナーと面と向かって話せない人も多くいます。

もし自分が、相手が、子供が欲しいと思った時に、温活は取り入れやすい妊活だと思います。

今すぐには欲しいと思っていなくても、欲しくなった時に備えて体調を整えておくことも大事です。

健康のためにも低体温はよくないので、ぜひ温活を取り入れましょう!